リメンバー・ミーの基礎知識

リメンバー・ミー、見に行きました。
メキシコが舞台という事で、画面が華やか!

「死」を扱っているのですが、ポジティブな雰囲気があるのは「メキシコ文化」と「死者の日」にあるのでしょうか。

もちろん、文化背景を知らなくても十分楽しめます。
私も事前情報はなるべく詰め込まずに楽しむ派なのですが、
面白い! と思ったものは、観た後に調べたくなってしまうオタク気質……。

ということで、リメンバー・ミーで気になった背景を調べてみました!

 

 

死者の日  Día de Muertos

「死者の日」はメキシコを中心にラテンアメリカにあるお盆のような文化です。時期は毎年11月1日と2日に行われます。

キリスト教では365日すべてにその日を記念するを聖人が割り当てられていますが、11月1日は全ての聖人を記念する「諸聖人の日(万聖節)」で、2日は全ての死者を記念する「死者の日」です。

これが元々あったメキシコ文化と組み合わさったのが、メキシコの死者の日になります。

死者の日は、厳かにしめやかに行われるのではなく、「死」を嘲笑い、明るく楽しく行われるお祭です。

骸骨メイクの理由

古代のメキシコにとって、骸骨や死は身近な物でした。先祖の骸骨を飾る習慣があり、討ち取った敵の骸骨もトロフィーのように扱いました。そして冥府の女神ミクトランシワトルに捧げるお祭が、現在の死者の日の原型です、

やがてスペイン人による支配が始まると、長い間人種差別に苦しめられていました。しかし死者の日のお祭は、「肌の色も関係なく楽しもう」「死んだらみんな骸骨さ」と、白塗りの骸骨メイクをしたのが、骸骨メイクの理由です。

そしてメキシコ人が骸骨メイクをしている様子をイラストにしたのが、メキシコの有名なイラストレーター、ホセ・グアダルーペ・ポサダの「死者の貴婦人カトリーナ」です。

死者を受け入れる文化のあるメキシコではこのキャラクターは大人気となり、やがて死者の日はカトリーナに捧げるお祭りになりました。それはかつて死者の日は冥府の女神に捧げる祭だったのを、メキシコ原住民に思い出させるきっかけともなりました。

死者の花 マリーゴールド

リメンバーミーの中での、重要アイテムである「マリーゴールド」

これは死者の日に、死者が迷わずに返って来るための目印にもなります。マリーゴールドは香りが強い花なのでそういわれるようになったのでしょうか。

マリーゴールドはキク科の植物。
日本でも仏壇やお墓に飾るのは菊で、意外な共通点が見つかりました。

魂を導く アレブリヘ

アレブリヘはリメンバーミーの中では「魂を導く獣」といわれ、カラフルな動物や幻獣の姿で描かれています。実際はメキシコの張子細工職人の一家である「ナーレス ファミリー」が作った奇妙な獣の張子人形です。

1930年代のある日、ペドロ・リナーレスは医者も手の施しようもない重い病に掛かっていました。生死の境でペドロは夢を見ます。それは奇妙でカラフルな動物が「アレブリヘ! アレブリヘ!」と叫んでいるというものでした。

ペドロは昏睡状態から回復すると、この奇妙な動物たちを作り始めました。これがたちまち大人気となって、世界中の人々が買い求め、ペドロは1990年にメキシコの人間国宝にもなりました。

ペドロは1992年に亡くなってしまいましたが、現在もペドロの息子や孫がアレブリヘを作り続けています。工房には張子で作られた骸骨のペドロが、子孫の働きぶりを見守っています。

もう一つのアレブリヘ

そんな大人気のアレブリヘですが、一方でメキシコのオアハカ州の観光客向けのお土産の木彫り人形も、「アレブリヘ」と呼ばれます。

オアハカの木彫り人形は1950年代から作られていたものですが、とあるバイヤーが木彫り職人に、アレブリヘのような人形を作ってくれと頼まれました。これもまた大人気になってしまい、オアハカ州の木彫り人形全体の名前がアレブリヘであると認識されてしまいました。

 

とまぁ、こんな感じでしょうか。
日本の公開が春なのが惜しい。お盆の時期なら、もうちょっと話題になったかも。

メキシコ文化の、「死」に対してポジティブな所、好きです。
ポジティブっていうか、死をも愛してる感じ……見てもらえればわかります。

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