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起
・夜の八幡宮に忍び寄る泥棒たち
犬丸VS泥棒 =ただのゴロツキ相手なら、大人でも余裕で勝てる。
ふん縛って朝になる。
・朝
皆から褒められるも、そっけない態度の犬丸。
小坊主「やな感じ!」=一匹狼
・山の中にある盗賊たちのアジトへ単身乗り込む犬丸
大立ち回り。大将戦は少し手こずる。
囚われていた少女(イバラがいたので助ける)
イバラ「よし! お前をわらわの護衛にしてやろう」
犬丸 「はぁ?」
犬丸
「お前、どっかのお姫様なのか?」
イバラ
「うむ。鬼姫と呼ばれていたのじゃ。
力も封じられて、この様な童の姿になってしもうての、
本来の力も出せず、あのような輩に捕まってしまっていたのじゃ。
わらわには身を護る術がない。だからお前を護衛にするのじゃ」
呆れる犬丸。イバラの主張は信じていない。
犬丸「身寄りがないのなら、とりあえず和尚のとこに連れて行くか……」
山を降りて、鎌倉の街についてもついてくるイバラ。
顔馴染の人々がその様子をからかう。
鶴岡八幡宮寺の和尚は、イバラをどこか怪しんでいた。
承
和尚 「身を寄せる場所がないと? 両親は」
イバラ「二人共、もうこの世にはいない。
しかし……確か、親父殿は越後の生まれだと言うておった。
だが、親父殿が人間だったのは500年も前のことだ。
きっともう親父殿を知る者はいない」
犬丸 「こいつ、変なんだ」
和尚「よし、じゃぁ犬丸。連れてってやれ」
犬丸「はぁ?」
なんやかんやで行くことに。
犬丸「出発前にあいつに挨拶していくか」
あいつとは、三浦光村(23歳)
光村「お? どうしたワンちゃん」
余裕を見せて挑発する光村には犬丸の薙刀が全く当たらずに、最後は投げられる。
光村の兄、泰村(24歳)登場
泰村「子供相手になにやってんの!?」
光村を説教する泰村にも、犬丸はちょっかい出すがやはりよけられた上にたしなめられる。
犬丸「くっそー! 帰ったら絶対1発当ててやる!」
イバラ「強いのう、あやつらは。なかなかに好みと男どもだ」
犬丸 「護衛はあいつらの方がいいんじゃないのか?」
イバラ「うーん。でもあいつらは、もう、人の世の理の中で生きている」
犬丸 「は? 俺は人の世のものじゃないってのか?」
イバラ「犬丸は、まだ名を変えてはおらぬ。
人は人の世のものになると名が変わるだろう。
そうなると、もうわらわと同じ所にはゆけぬのじゃ」
犬丸 「またわけのわからない事を」
イバラ「ところで、犬丸は何故あの男たちにつっかかるんじゃ?」
犬丸 「あいつらに勝てなきゃ、鎌倉で最強とはいえないんだよ」
イバラ「何故最強になりたいんじゃ? 最強になってどうするんじゃ?」
犬丸は答えない。
越後到着までに三回ぐらい戦う。一人トドメ損ねる。
途中で犬丸の過去に少し触れる(核心には触れない)
イバラも鬼だった頃の昔話をしてくる
イバラを幼い少女の姿にしたのは母。
人の血を飲めば本来の姿に戻るが、
そこらへんの人間の血では、逆にどんどん人間に近づいてしまう。
死ぬまで一緒にいたいと思う男の血じゃないとダメ。
犬丸は「ああ、こうやって滅茶苦茶な話で気を引いて構って欲しいのか」と察してくる。
イバラ「だから本当に鬼なんじゃぞ!!」
転
・イバラの父の故郷。越後の軽井沢。
イバラ「親父殿が人間だったのは500年も前じゃ。
しかも、ここにはもう二度と戻らんと宣って出てきたらしい。
親父殿を知る人間がいるとは思えん」
それでなくとも、人間はわらわたちの事など、すぐに忘れてしまう。
京の人間だって、親父殿の事も、わらわの事も、すぐに忘れた。
鬼はずっと覚えているのに、人間はすぐ忘れて、すぐに死ぬ
鬼が消えるのは、人が鬼の姿を忘れてしまうから。
親父殿も母者も、もう何十年も人里に降りてなかった。
戦があって、前に親父殿と母者の姿を見たものが死んでしまったから、消えてもうたのじゃ
犬丸 「親父さんが言ってた故郷の話、もっと思い出さないか?」
イバラ「んーと……あ! 神社に預けられていたと言っていた!」
犬丸 「どこの? なんて名前の?」
イバラ「うーんと、ああ、ここまで出かかってるのじゃ……」
犬丸 「鬼はずっと忘れないんじゃなかったのかよ!?」
そんな二人に忍び寄る影。仕留めそこねた男!
不意打ちでイバラを狙われ、庇って怪我をする。
その状態で再戦するが、負けて重症
昏睡状態の中、犬丸は過去の夢を見る。
最初の記憶は、10年前の冬の石畳の冷たさ。
鶴岡八幡宮寺の門前で倒れていた犬丸は、当時の別当の公暁に拾われる。
そして少し武術を仕込まれた。
しかし、ちょうど2年たった雪の日、公暁は将軍を暗殺し、自身も殺された
あっという間の出来事だった。
それ以来、犬丸は自分の居場所を作るため、強くなろうとした。
自分の存在が疎まれているのは分かっている。
あれから別当が何度か変わったが、自分がまだ八幡宮にいるのは、強いからだ。
もっと強くなれば、最強になれば、きっとこの世にいても誰も文句は言ってこなくなる
でも負けた。俺はこのまま死ぬのだろうか?
イバラ「死ぬな!」
結
イバラ、犬丸の血を飲んで封印解除。
圧倒的な力で男をSATSUGAI
犬丸の治療をする
犬丸、目を覚ます。目の前の女にイバラの事を尋ねる。
イバラ「わらわがイバラじゃぞ!」
イバラ「犬丸、お前も鬼になるか?
人間よりずっと強いし、長生きする。
鎌倉に居場所がないんじゃろ?
だったら鬼になって、わらわと一緒に居てたもれ
犬丸 「俺は人間のまま強くなりたいんだ。
あの鎌倉に、居場所が欲しいんだ」
イバラ「そうか……」
犬丸 「俺は人間のまま強くなりたいんだ。
あの鎌倉に、居場所が欲しいんだ」
イバラ「そうか……」
犬丸 「でも、鎌倉一強くなったら、今度は鬼退治の旅に出る」
イバラ「!!」
犬丸 「お前は俺が負けた相手に勝った。だから今度は俺がお前に勝つ。
俺は人の身で、鬼より強くなる。それまで絶対に死なない」
イバラ「わかった。じゃぁわらわの事を一生忘れぬように、呪いをかけてやろう!」
回復した犬丸の背中を見送るイバラ。
鎌倉に戻った犬丸。光村と再戦。
犬丸の薙刀が、光村の左脇腹に入る。
光村、思わず刀を抜いてそれを受ける。
犬丸「ははっ! やっと刀を抜かした!!」
完